Staple 3.0 開発完了

本日、弊社経費精算サービスの新バージョンとなる「Staple 3」の開発が完了しました。開発期間約1.5年、おそらく日本初となるReactJS (以下、React) で書いた本格的な業務アプリとなります。

これから正式ローンチに向けて本格的な準備に入りますが、まさに日本が今必要としてる「生産性革命」「働き方改革」を実現できる、今までにない製品となっております。

React採用のメリットは前回記述したように、Webブラウザアプリ、特に複雑なデータベースクエリーを多用する場合にJQuery/DOMの課題を解決します。また、エンドユーザーが体感する一番のメリットは圧倒的な応答速度 (ブラウザなのにデスクトップアプリのようなイメージ)、そしてマルチデバイスアクセスのサポートとなります。Staple 3.0 on ReactJS技術系Founder & CEOとして、今回はテクノロジーの話をしたい。medium.com

また開発側の視点では、圧倒的なコード生産性を実現できることです。特にモバイル (iOS/Android) のネイティブアプリ開発は、従来iOSにはObjective CとAndroidにはJavaの開発者が少なくとも各一名必要でしたが、React Nativeを使用することで、サーバー側の65~70%のコード再利用が可能となり、iOS/Androidの開発がほぼ同時に開発できることから、トータルの開発生産性が従来の3倍以上となりました。

MS時代にもWindows/Exchange 2000、Office/Exchange 2003、そしてSQL 2008など大きなリリースに関わらせてもらいましたが、それと同様、またはそれ以上に技術者として、そして経営者として、弊社の少数精鋭のエンジニアリングチームと一緒に「とにかくいいもの」を創った感があります。

この製品をこの人数で創ったのかと考えると、1000名のいわゆるサラリーマン エンジニアよりも少数精鋭の10名が勝る、と本気で思ってますし、今回再認識しました。

ソフトウェアの世界ではこれはあり得る話で、人の多さとソフトウェア開発のスピードと品質は反比例します。関わる人が多ければ多くなるほど、また人を投入すればするほど管理・調整コスト (Overhead) がかかります。当然、開発予算も超過につながります。

その結果、実は「いいもの」を創る以外にかける時間が多くなり、製品やコードは「いいもの」にはなりません。また、組織が官僚化し、クリエイティブやイノベーティブという観点からは遠くなっていきます。MS時代にいろいろとトップクラスの開発プロジェクトを見てきた中で、VistaやSQL 2005 (私は関わってませんが..) がまさにこれが部分的に起こったこと。また、その一方コアのOpen sourceに集まる少数精鋭の技術チームとOpen source Communityの熱量がいい側の例かもしれません。

ちなみにMSはVistaとSQL 2005の後、組織内の大幅な開発プロセスの改革に着手し、いわゆるウォーターフォール型からアジャイル開発に1年ほどかけて移行しました。もう10年以上も前の話ですが、SQL 2008の開発チームに入りその改革を数千人規模というスケールで実際に体感したことが今役に立ってます。

とにかく「いいもの」を創る環境づくり、これがマネージメントに一番求められていると思います。MSのマネージャー研修で最初の教わったのはサッカー型組織、主役である一流プレイヤーに遊びも含め「いいもの」を創れる環境を用意することが最も重要です。

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