起業家はだれでも最初クレイジーと言われる

Stay Hungry. Stay Foolish.

起業するときに影響を受けたJobsの有名な言葉。

最初のStay Hungryの大切さは、起業家でなくても理解できる。ただ、起業家としては後ろのStay Foolishの部分が実は大切である。しかも、一回きりではなく「続ける」こと、それを意識することがすごく大切であると考えている。

StayFoolish

自分でやってみないと分からない事が多いのが、スタートアップの世界。自分も5年程度でまだまだ未熟であるが、走りながら気づいたことを忘れないように示しておく。

常識人からクレイジーと言われることを恐れない

逆説的だが、彼らは悪気があってそう言っているのではなく、彼らの過去の経験から親身になって「うまくいくはずがない」「他でやっている」「やめた方がいいよ」などと、親切に言っている。そう、彼らは10名中9名側の常識ある人たちであり、マジョリティ層に行くときに真剣に相談する人たちである。

スタートは10名中1名がやっと分かる程度

3% − 周りの人にもよるが、たぶんこの辺りがいいと思う。この時に大切なことは自分がどうしてもほしい、#1カスタマーになれるものに絞るべきということ。みんながほしいものではなく、自分が本当にほしいもの。これが最短距離であり、徹底的にこだわるべきところ。

WhenToStart

最初のリリースで10名中2-3名が分かる程度に

最初の製品リリースまでの開発期間は長くても3か月。V1.0は超コアのシナリオ一つにフォーカスし、すべての機能はここでは必要ない。ここからアーリーアダプターからのフィードバックを一つ一つ拾っていき、予定している機能を検証していく。目に見えるものがあって、人は精度の高いフィードバックができる。うまく行けば、鋭い一握りの投資家が理解を示してくれる。投資家も動くものがないと、あたりさわりのない世間話で終わる。

また、テクノロジー プラットフォームの選択は重要なので、ここは慎重に行いたい。特に後戻りが容易でない場合は注意する。実例として、弊社では2009年9月にiOS (ネイティブアプリ)、クラウド側は2010年9月に Heroku (Ruby on Rails) を選択した。表面的にテクノロジーを見ている人たちはスマートフォンアプリの開発にHTML5を採用して、後から現実を思い知り、結局ネイティブアプリを遅れて採用している人が当時多かった。Javaが出てきた時の再現性がここにある。また、Heroku社はその後セールスフォース社が買収し、現在PaaSとしてトップクラスの地位を確立している。

本格的にアクセルを踏むのは10名中4-5名が分かる程度で

アーリーアダプターからのフィードバックを反映し、一定以上のユーザーベース (わかりやすいのは1万人、100社など) に成長させ、トラクション (売上、誰かが実際にお金を払ったという実績) を示す。そして、やっと市場に競合が現れたら、それは仮説検証という大きなマイルストーンが終了したということ。大抵の人はここでスタートするので、一気に競合が増える (ように見える)。ただ、目に見えるところだけを真似するところはおそらく途中で脱落するので、あまり周りを気にしないこと。

大企業の新規事業はこの辺りからの参入が多く、彼らは別の戦い方をしてくるのでそれまでの長い準備期間に本当の競争優位を獲得しておく。周りのこのフェーズからのスタートは正直Too late、V1.0をリリースでも遅い方である。ここはV1.x の途中からV2.0をリリースしていよいよアクセルを踏むところ。資金調達、人材増強、ここぞといわんばかりに攻めていく。

ここまでくれば、周りが分かってくれるのは時間の問題である。競合も含め市場を形成し、説明を手伝ってくれるので、人に説明する時間はほとんど必要なくなる。投資家との話も非常に早い。急に親しくなったり、「やっぱり来ると思った」という人たちには、今後の付き合い方を気をつけた方がよい。日が当たっていない時から声をかけてくれる人が一番大切な人たちである事は言うまでもない。

最初は自分のために創ったものが、いずれ社会との接点を見つけ、世の中のために考え、働くことになる。そのVisionは単なる仕事の域を超えるので、結果的に長期的に続けられ、それらを中心としたGravityにより仲間も徐々に増える。最初から立派なVisionやMissionは必須ではなく、VisionやMissionは起業家や会社とともに成長してもいいものだと思う。

ただ、時間が経つにつれて、非常識がいつの間にか常識になる。その時に、あえてFoolish側に持っていくことが必要であることを忘れないでほしい。

まとめ

  • 起業家はだれでも最初クレイジーと言われ、長い間孤独を味わう。心配しない。
  • 自分がほしいもの、1stカスタマーであること。これが最短距離。ただし、テクノロジーの選択は慎重に。
  • みんながスタートするときにアクセルを踏む。それまでに本質を見極め、競争優位を獲得しておく。

これがどのくらいの時間軸でくるかわからないが、とにかく辛抱強く続けることが大切である。リスクとリターンの関係は普遍的である。Stay hungry. Stay foolish.

 

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